今年もまた、クリスマスの季節がやって来ました。
この時期を、新型コロナウイルスなどによる、生活の変化や不安を抱えながら過ごしておられる方も、いらっしゃるかもしれません。
なかには経済的な困難や失望のなかで、いのちを断ちたいという瀬戸際にまで、追い込まれている方もいらっしゃるかと思います。
さまざまな状況の中にいらっしゃる皆さんに、本当のクリスマスの意味を知り、確かな希望と喜びを味わいながら、クリスマスを迎えていただきたいと願いながら、このメッセージをお送りします。
2020年のクリスマス、まことのいのち、まことの光が宿る祝福が、皆さんの上にゆたかにありますように。
クリスマスは、『Christ(キリスト)+Mass(礼拝)』すなわち、キリストの誕生をよろこび、礼拝する日です。
なぜキリストの誕生が、これほどまでに世界中で祝われるのか。キリストとはどのような方で、皆さんとどのような関係があるのか。
それを知るために、聖書のはじまりから、ともに見ていきましょう。
『すべての人は罪を犯したので、神からの栄誉を受けることができず』(ローマ人への手紙3章23節)
神様がつくられた最初の人間アダムは、悪魔(サタン)に誘惑されて神様との契約をやぶり(原罪)、神様から離れてしまいました。
神様の霊を与えられ、祝福のなかで生きていた人間は、このときから『罪びと』となり、悪魔の支配のなかで生きるようになります。
私たちは生まれたときから、罪びととして悪魔に支配され、罪から来るのろいと災いを受けながら生きているのです。そしてついには、神様から離れたまま、地獄で滅びる存在となってしまったことが、聖書にしるされています。
また、本当の神様がわかりませんから、木や石で像(偶像)をつくり、自らつくったものを拝みます。それによって悪霊とまじわり、災いがきていることを、多くの人はわかりません。
生きている間も、のろいと災いのなかで苦しまなければならず、たとえ一生を素晴らしく過ごしたとしても、死後に地獄に行くしかない存在となってしまったのです。
どんな宗教も良いおこないも、この問題から私たちを救い出すことはできません。これらの問題は、子孫代々にまで受けつがれていくのです。
しかし神様は、人間がそのように滅んでいくことを望まれませんでした。
『神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。それは御子を信じる者が、ひとりとして滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。』(ヨハネ福音書3章16節)
神様には、ひとり子がおられました。世のはじめからおられたその方が、今から約二千年前、人間としてこの世に来られたのです。
その方は、何のために来られたのでしょうか?
それは私たちが、自分ではどうあがいても解決できない、根本的な問題をすべて終わらせてくださるためでした。
神様から離れ、地獄に行かなければいけない問題、悪魔に支配されている問題、そして、原罪からくる、のろいと災いを受けなければならない問題。
人間が抱えていた、根本的な問題をすべて解決してくださったその方が、世の救い主(キリスト)なのです。
今からおよそ二千年前、ユダヤのベツレヘムの町で、神様の御霊(みたま)によって処女マリヤは身ごもります。生まれた赤ん坊は、イエスと名付けられました。「イエス」とは、『主は救う』という意味です。
多くの奇跡を行い、病んでいる人をいやし、人々にまことの神様を信じるよう語られました。そうしてのち、十字架の上で息を引きとられます。
イエスは、『完了した』と言って、息を引きとりました。『人間のすべての問題は、終わった』ということです。
イエスは十字架の上で、すべての人間の罪を代わりに背負い、罪のないその体から血を流されました。『血を注ぎだすことがなければ、罪のゆるしはない』からです。(へブル人への手紙9章22節)その血をもって神様は、私たちのすべての罪をゆるしてくださいました。
また、私たちを支配する悪魔の権威を砕いてくださり、それによって、私たちが神様に出会うことができる、唯一の道となってくださったのです。
イエスは三日後に復活し、そののち天に上げられて、今も生きて万物を支配しておられます。これらすべてのことは、イエスが生まれる何千年も前から、預言されていたことでした。
イエスがキリストとして世に来られた日、それが、クリスマスなのです。
『しかし、この方を受け入れた人々、すなわち、その名を信じた人々には、神の子どもとされる特権をお与えになった』(ヨハネ福音書1章12節)
イエスを、あなたのすべての問題を終わらせてくださった救い主として、信じて心に受け入れるとき、あなたは神様の子どもとなります。
イエスの御霊である聖霊が、あなたのなかに入ってくださり、生涯あなたを守り、導かれます。生きているあいだも神の国の祝福を味わい、死後は永遠に、神様とともにいるようにしてくださいます。
イエスは、「わたしが道であり、真理であり、いのちなのです。わたしを通してでなければ、だれひとり父のみもとに来ることはありません。」と言われました。
最後にしるした祈りは、『受け入れの祈り』です。
まことのいのちであるイエスを、あなたの心に受け入れてほしいと思います。
悪魔に支配されながら、ひとりで苦しみに耐えつづける人生から、解放されることができるからです。
また、キリストと離れたまま、自分の満足だけで一生を終えて、死後に永遠の苦しみを受けることのないように、していただきたいのです。
まことのいのちであるキリストを受け入れること、それが、『救い』です。
あなたが神様の子どもとなって、希望の中で新しいいのちを歩まれる、祝福されたクリスマスを迎えられますように。
『神様、私は罪びとです。私のために十字架で死んでよみがえり、罪と悪魔の権威を打ち砕いて、人生のすべての問題を完全に解決されたイエス様を、今、救い主として、私の主人として、心の中に受け入れます。
私の中に入ってくださり、これからの人生を導いてください。そして神様の子どもになった祝福を、毎日味わいながら生きるようにさせてください。
私を救ってくださったことに感謝して、イエス・キリストの名前によってお祈りします。アーメン。』
もっとくわしく知りたい方はこちらへ ↓